東京都 八王子市:高尾山

ミシュラン三ツ星の山

東京都八王子市に位置する標高599mの山です。
古くから山岳信仰の霊場として有名です。
登山ルートが複数あり、ケーブルカーやリフトを利用し気軽に楽しめる一方、
本格的なハイキングも楽しめます。

早朝にケーブルカーが動き出す前に下から登ってくると、人が少なく、
八王子の山々を見渡せる、空気の澄んだ高尾山を満喫することができます。

森の特徴

高尾山 森の特徴 高尾山は東京に近いですが、暖温帯系の照葉樹林帯(カシなど)と冷温帯系の落葉広葉樹林(ブナ、イヌブラ、ナラ、ホオノキなど)・中間温帯林(モミ・ツガなどの針葉樹林)の境界に位置するため、植生がとても豊かな山です。

高尾山 森の特徴
高尾山 森への取り組み
森への取り組み

高尾山 森への取り組み 高尾山は、江戸時代から山岳信仰の霊山として、あらゆる殺生を厳しく戒め、生物だけでなく森林も厚く保護されてきました。 戦後は国有林でしたが、1967年に明治の森高尾国定公園となり、全域が第2種特別地域に指定されています。
特別地域内での木竹の伐採/植栽、工作物の新築/改築/増築には全て東京都知事の許可が必要となっています。

聴こえてくる鳥や動物たちの声

日本で確認されている550種類の野鳥のうち、150種類の野鳥が高尾山で観測されでおり、野鳥の宝庫となってます。とりわけ、春から夏にかけてはキビタキ、イワツバメ、ミソサザイ、コゲラ、ヤマガラ、ウグイス、ホトトギスなどのさえずりが高尾山のあちこちで聴けます。人気のオオルリやサンコウチョウは、裏高尾まで足を運ぶとさらに出会える可能性が高くなります。
高尾山にはクマやシカなどの大型の動物はいませんが、タヌキ、ムササビ、ホンドリス、イタチ、モグラ、アブラコウモリが生息してます。とりわけムササビは有名です。

四季折々の花や植物の彩り

高尾山は昆虫の日本三大宝庫の一つとも言われてます。「渡り」をするチョウとして有名なアサギマダラが春から秋にかけてよく見かけられます。マサギマダラは羽を広げると10cmほどでまだら模様が大変美しいチョウです。黒地で青く輝くカラスアゲハやミヤマカラスアゲハも春から夏にかけて優雅に羽ばたいています。
自生する植物も1300種類以上と多く、タカオスミレ等の高尾山特有種も9種類発見されています。多種観測されるスミレのなかでも、エイザンスミレがよく見かけられます。また、下にうつむいてうす紫色に咲くカタクリも春先に見られます。

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