山梨県:南アルプス 早川町

南アルプス・早川町

山梨県南西部の南アルプスの山々に囲まれた町。
町名の由来である早川を中心に大小の滝や渓谷が、美しい渓谷美をみせてくれます。
町全体を博物館に見たてた「早川フィールドミュージアム」を1991年に立ち上げ、
早川町独自の自然・歴史・文化といった資源を活用しながら地域づくりに取り組んでいます。
2014 年には、町の全域が「南アルプスユネスコエコパーク」として登録されました。

森の特徴

やまなし水源地 森の特徴 山梨県南西部に位置し、面積は370平方km、森林率96%。間の岳・農鳥岳など白根三山を始め、 周囲を3000メートル級の山々に囲まれています。南アルプス特有の急峻な斜面では、 日本で最後まで焼畑農業が行われていました。
カシ林からブナ林、高山植物の生えるハイマツ帯までの生態系は、野生動物たちの宝庫でもあり、ホンドリス、ムササビ、 モモンガ、ヤマネなどの小型哺乳類からニホンカモシカやニホンジカ、ツキノワグマなどの大型哺乳類までが、 人間の生活域に活動していることが確認されています。また鳥類相も豊かで、町の鳥ヤマセミをはじめ、アカショウビン、 オシドリ、クマタカ、イヌワシ、ライチョウなど、低山から高山までの鳥類が生息しています。

やまなし水源地 森の特徴
やまなし水源地 森の特徴
森への取り組み
~南アルプス生態邑

やまなし水源地 森への取り組み 南アルプスの麓に位置する「南アルプス生態邑」では、野生生物の知識や環境教育の経験豊富なスタッフが常駐し、 自然や地域文化を楽しめる様々な体験プログラムを行っています。
施設内の野鳥公園では年間で120種類以上の鳥類が確認されています。 他にもムササビやカモシカなどの様々な動植物が生息している鳥獣保護区内にある自然公園です。 自然・生きものファーストで自然の中で過ごす時間を楽しむことが出来ます。 他にもキャビンやキャンプ場、エコパーク研修施設もあり、ご宿泊や研修会、調査・研究目的での利用も可能です。

やまなし水源地
聴こえてくる鳥や動物たちの声

やまなし水源地 聴こえてくる鳥や動物たちの声 ヤマセミ、カワセミは1年を通して生息しています。活発に活動する早朝に特徴的な声が聴こえることがあります。
初夏にはモリアオガエルが産卵のために池に集合して大合唱になったり、夏鳥のオオルリ、キビタキ、アカショウビンの声が響き、 秋には発情した雄ジカの声(ラッティングコール)、森を移動するニホンザルの群れの賑やかなコミュニケーションの声も聴こえ、 秋冬には大陸から飛来したジョウビタキや、留鳥のシジュウカラやエナガ、メジロ達の混群の賑やかな声が聴こえてきます。

やまなし水源地 聴こえてくる鳥や動物たちの声
やまなし水源地 四季折々の花や植物の彩り
四季折々の花や植物の彩り

やまなし水源地 四季折々の花や植物の彩り 早春はフクジュソウをはじめ、カタクリなどのスプリングエフェメラルと呼ばれる野草が咲きます。
夏はホタルブクロ、ノアザミ、秋は紅葉のいろどりの林床にトリカブトやノコンギクなど、1年を通して様々な野草が咲いています。

やまなし水源地 やまなし水源地ブランド推進協議会
やまなし水源地ブランド推進協議会

やまなし水源地 やまなし水源地ブランド推進協議会 早川町は面積の96%を森林が占め、山梨県内と静岡県の水源としても豊富な水を蓄えています。 他にも県内の丹波山村・道志村も、東京都や神奈川県の大都市における重要な「水源地」となっており、 上記3町村を中心に産官民が集い、2012年5月に設立されたのが、「やまなし水源地ブランド推進協議会」です。 様々な活動を通して地域を活性化し、緑豊かな水源地を守っていくことをめざしています。
ForestNotesは、同協議会との交流から趣旨に賛同し、早川町との連携活動が始まりました。 豊かな生態系の「森の声」を通し、協力して地域の森林(水源かん養林、保全林)と、水の大切さも伝えていきたいと考えています。

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