ゆずの村・馬路村

馬路村は高知県の東部に位置する、人口970人(2013年7月現在)の小さな村です。
村の北部は徳島県、東部は北川村、南部は安田町、西部は安芸市と隣接し
それぞれの市町村とは標高1,000m級の山々で隔てられています。
村の総面積165.52平方キロメートルの96%が山林で、この内の75%を国有林が占めています。
現在村では特産のゆずを利用した加工商品を展開し、「ゆずの村」として注目を集めています。

森の特徴

馬路村 森の特徴村の中心部の馬路地区には安田川沿いの平地に、田畑や家々が寄り添うようして小さな集落が点在しています。集落から一歩奥地に分け入ると標高800m~1,000mの山々が広がります。
さらに馬路地区から車で30分ほど進むと森とダム湖に囲まれた魚梁瀬(やなせ)地区があり、針葉樹の緑に覆われた稜線が徳島県境まで続いています。
こうした急峻な地形によって馬路村には年間を通じて多くの雨がもたらされ、年の平均雨量は約4,400mmと東京や大阪と比較して2倍近くの雨が降ります。
温暖な気候と豊富な雨はスギやヒノキといった針葉樹の生育に適しており、特にこの地域で生育するスギは魚梁瀬杉として知られ、高知県の県木に指定されています。村の北部に位置する千本山(標高1,084m)には、樹齢300年を超える天然魚梁瀬杉の森が広がり、学術的にも貴重な資源として保護されています。

馬路村 森の特徴
馬路村 森への取組み
森への取組み

馬路村 森への取組み 魚梁瀬杉は戦国時代以降の領主によって保護されて、明治以降は国有林として本格的な伐採が行われました。
昭和30年代には村の人口は現在の3倍近くまで拡大し、その多くの人々が林業や製材などの関連産業に従事していました。
その後国有林事業は縮小しこの地域の林業も大きく変わりましたが、現在でも天然林を活用したカバンや器などの様々な商品開発を行っています。また売上げの1%を森作りに還元するなど、新たな森作りが進められています。

馬路村
聴こえてくる鳥や動物たちの声

馬路村 聴こえてくる鳥や動物たちの声 春は3月上旬からウグイスの鳴き声が、初夏からはオオルリ、アカショウビンといった夏鳥のさえずりが森に響きます。
アカショウビンは、火の鳥の異名が表す通り、全身を赤色や朱色の毛に覆われている鳥です。国内には夏鳥として繁殖に訪れ、5月下旬ごろから朝夕にオスの特徴的な鳴き声を聞くことが出来ます。
オオルリも同じく夏鳥として飛来し、5月中旬から渓流の近くでさえずっている姿を見かけます。オスは鮮やかな青色の羽が特徴で、澄んだ鳴き声は初夏を代表する鳥の1つです。馬路村の鳥にも指定されています。
梅雨の時期、夜になると川のせせらぎの音と共に、カジカガエルの鳴き声を聴くことができます。夏にはセミの鳴き声がまるでこだまの様に響き、9月に入ると朝晩はコオロギ、キリギリスといった秋の虫の音がやさしく響きます。

馬路村 聴こえてくる鳥や動物たちの声
馬路村 四季折々の花や植物の彩り
四季折々の花や植物の彩り

馬路村 四季折々の花や植物の彩り 5月~6月頃には道路沿いの斜面、渓谷沿いの湿り気の多い場所でウツギの花を見かけることが出来ます。旧暦の4月(卯月)に花を咲かせることからこの名がついたといわれています。
また、6月頃にツツジの仲間であるシャクナゲを渓谷沿いの林の中で見ることが出来ます。この花は、蕾の時期は鮮やかな赤色をしていますが、満開の時期には薄いピンク色の花へと日々色合いを変える花です。 水田や畑の石垣ではユキノシタの花を多く見かけます。ユキノシタは1つの茎に白く長細い2つの花びらがと小さな紫の斑点が混ざった3つの白い小さな花びらが寄り添うように並んでいる花で、あたり一面を白い色で埋め尽くします。
モクレン科の落葉高木であるホオノキの花も甘い香りを漂わせています。ホオノキの花は直径15cmを超えるおおきな花ですが、樹高が高く花が上を向いて咲くため間近で見ることは容易ではありません。花びらは淡い黄色をしており、横から見ると蓮の花のような形をしています。

pagetop